uirouのひとりごと

不定期に何か書こうと思います。

ゲーム内仮想通貨と現実の通貨のお話

先日のエントリに、mixiJohtaさんからmixiに意見を書いたから見てネ!というコメントを寄せていただいたので、その意見へのコメントとして僕なりにゲーム内仮想通貨と現実の通貨について思うところを返事の形にして書いてみました。ただ、mixiってばmixiにloginできる人でないと読めないのが嫌なので、僕の書いたコメントだけをこちらに転載することにしました。

記事元のJohtaさんは、先日のゲームの仮想通貨を現金で引き出せるというEntropia Universeというゲームについてなんとなく否定的な意見のようでした。それに対する僕なりの返事として以下のようになりました。

 どうも。ネタ元のpuuです。こんにちは。

 日記に書いていたときには気づいていなかったのですが、このEntropia Universeってのは、昔Project Entropiaって呼ばれてた奴なんですね。確かに僕にも ん万ドル も払う人の気持ちはわかりませんが、どうやら投資のような感覚で(リターンを期待して)大金を払っているようです。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20090717,00.htm

 僕はこのEntropia Universeについてほとんど知らないのですが、この紹介記事
http://www.onlineplayer.jp/modules/content/index.php?page=259
を読むと、どうやらは無尽蔵に湧き出てくるアイテムもあるようですが、それを使ってNPCからお金(PED)を取り出すことはできないようです。しかし、それをPEDで買い取ってくれるプレイヤーは存在するそうで、そういう人からPEDを手に入れることができるそうです。ということで、多分ゲーム内部からお金が湧き出てくることは無いシステムで、ゲーム内部で使われているPEDはプレイヤーが現実世界から振り込んだお金そのもののように思います。なので、変動相場などを導入する必要もほぼなく、本当に、10PED==1米ドルなんでしょう。(ただ、先日まではレアだったアイテムが今日になったら簡単に手に入るようになっちゃった、のような事が起きるとしたら、そんなことは言っていられなそうな気がするので、これは僕の勘違いで実際のゲーム内の仮想通貨と現実の通貨の関係は別の概念なのかもしれません)

 僕は経済関係は全然なのでこれがねずみ講なのか、というあたりはよくわかりません。ただ、僕はこれをねずみ講と呼んでほしくは無いな、と思います。というのは、ねずみ講という言葉には悪いイメージがありそうで、その悪いイメージから行くと、どんどんお金を巻き上げるための新規ユーザを増やしていかねばならないというような悪い感じを受けてしまい、そのまま悪いイメージのゲームと思われてしまうだろうからです。しかし、僕はこのゲームはそんなに悪いものでもないと思います。というのは、このEntropia Universeには上の記事のようにもともとは価値の無いもの(NPCに売っても0PEDで買い取られてしまう)に対して価値を見出してそれを買い取ることから経済が発生しているらしい、ということから来ています。この、もともとは価値の無いものに対してお金を払うということには、ただ金儲けのためだけに人を騙すといったようなねずみ講の悪そうなイメージはあまり合わないんじゃないかな、そんなに悪いものではないんじゃないかな、という感覚です。

 これだけではただ思ったことの感想だけになってしまうのでなんとなく連想ゲーム的なことを一つ。昔、Gaming Open Market(GOM)というもの
http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20040129104.html
があったようです(実際にサイトに行ってみるともうやってないヨ、と書いてありました)。このGOMはいわゆるRMTのサイトのようですが、ここの面白いところはそれぞれ違うゲームのゲーム内通貨同士での取引も考えていたというところです。僕としては、このようなゲーム世界ごとの為替取引があることは望ましいことだと思っています。というのは、少ないゲームプレイヤーを過去のゲームが囲い込んでしまう問題に一つの風穴を開けられそうな点が一つ。アイテム課金などでよく話題に上るアイテムくじのようなものに何万円もつぎ込んでしまうユーザが居るなどのゲーム内部の無形のものに対して価値を見出す人が居る(もちろんRMTも然り)のであるから、これを考えないのはおかしい、と考えているという点がもう一つです。このように考えている頭からすると、ゲーム内の仮想通貨と他のゲームなどの仮想通貨、はたまた現実の通貨とを相互に変換できるようなものはあってもいいのかな、と考えてしまうわけです。たとえば、JALマイレージポイントやヨドバシカメラのポイントがFFXIのギルに変換できますよ、などといった事ができると面白いかな、と思います。これは、現実のお金から直接FFXIのギルに変換しているわけではないという点で、心理的障壁や法律だとかいった問題からある程度切り離されて考えられそうで、幾分現実的な案かな、と思います。また、少し現実味が減る方向としては、FFXIリネージュの間などでの違うゲーム間での為替取引が出来ると、一つのゲームに一度縛られて時間をそのゲームに費やすことによって得た財産を、他の(新しい)ゲームに持ち越すことが出来れば、(古い)ゲーム一つにユーザは縛られること無く、別の(新しい)ゲームを遊んでもらえる可能性が高まるのではないか、と思うわけです。ところが、このEntropia Universeはそのような仮装通貨から仮装通貨への変換などといったことは一足飛びに超えて、仮装通貨と現実世界の通貨との相互変換をしているというのだから面白いなぁ、すごいなぁ、と思います。

 そんな感じで僕としてはEntropia Universeはアリかな、と思います。

なんだか今読み直すと最後の所は何が言いたいのかいまいち読み取れない気がしてきた。こんなこともちゃんと書けないようじゃアレとかソレとかなんて無理なんじゃないかとか自己嫌悪な今日この頃。

20060505追記: 「Project Entropia」の運営会社がキャッシュカードを作ったらしいH-Yamaguchi.net でも話題になってました。お金とイコールにしちゃうとここで指摘されているような問題は避けて通れないはずなんだけれど、確かに信頼はできそうにないなぁ。

20060509追記: リアルとバーチャルの等価交換だと?@trincof blog にてJohtaさんの意見が公開されましたのでトラックバックを送信しました。